第3回地域語部の会(かたるべのかい)を開催
~日本の食は本当に危ないのか~科学ライター松永和紀氏に聞く

 2008年11月7日(金)、ぐんま食の安全・安心県民ネットワーク(峰岸通会長)は前橋テルサ(前橋市)けやきの間で、群馬県との協働事業として「第3回地域語部の会」を開催しました。会場には消費者、事業者など150名の県民が参加しました。

 今回は「日本の食は本当に危ないのか~科学の読み書きそろばん力をつける~」をテーマに、科学ライターの松永和紀先生から講演をいただきました。今年発生した「中国冷凍ギョウザ」と「事故米穀」の報道を例に、マスメディアによる報道が持つ問題点について、センセーショナルが優先され分かりやすい二元論に終始する報道、都合の良い評論家に依存する報道、映像に引きずられる報道(ギョウザ事件では昔の映像が頻繁に流された)、総合的な判断をしない報道等について解説があり、また、「食の安全」を理解するための一例として農薬の安全性をとりあげ、農薬に対するイメージ(危険)と現実(厳しい安全性評価)を一般の消費者にもわかりやすく解説していただきました。

「マスメディアはインパクトを優先して報道するため、一つの物事の持つ様々な側面を総合的に伝えることは難しい」という前提を消費者がきちんと認識すること、その上で、受身でなく自ら学ぶことが必要であり、一つの物事を総合的に判断できるようになるためのヒントについてもお話いただきました。

講演のようす
講演のようす

 講演のあと、長井章県食品安全局長を座長に意見交換が行ないました。会場の参加者から「植物の自然毒は農薬より怖い毒性を持つと聞いたが本当か」「欧米諸国に比べ、日本は農薬や食品添加物の基準が甘いと言われているが、実際はどうか」など多くの質問が出され、活発な意見交換が行われました。

長井局長 松永先生
長井局長 松永先生

 参加者のアンケートでは、“食の安全を取り巻く情報の見極め方について”42%の参加者が「よく理解できた」と回答、52%が「少し理解できた」と答えました。また“食の安全に対する認識は変わりましたか”に対して71%の人が「以前より安全と感じる」と答え、非常に理解しやすいお話であったことが表れていました。

▲このページのTOPへ